新年あけましておめでとうございます。組合員の皆様におかれましてはつつがなく、新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、日頃より本組合の事業活動・運営に対し特段のご理解とご協力を賜り、心から厚く御礼を申し上げます。
さて、昨年は26年産米の概算金が過去最低の金額設定となり、当JAでは、米価安定対策と稲作農家経営支援に関わる緊急要請書をいち早く仙南管内2市7町に提出し、農業所得安定に向けて行政と連携を図って取り組んでまいりました。
また、農業・農村のみならず、我々の生活にも影響を及ぼすTPP(環太平洋連携協定)問題では、全貌が明らかにされない秘密交渉にて進められるTPPの危機感を組合員の皆様に再認識していただくため、11月に「協同組合とTPPを考えるシンポジウム」を開催させていただきました。様々な視点からTPPを問題視した講演やパネルディスカッション等も実施し、組合として意思統一を図り、今後も一丸となって断固反対の意思を訴えてまいります。
東日本大震災からまもなく4年目を迎えようとしており、復旧・復興への歩みは着実に進むものの、原発事故に伴う損害賠償請求については、依然として全額支払われておらず、今後もJAグループ一丸となって東電側に対し、早期支払いを要求してまいります。
このように農協・農業を取り巻く情勢は、依然として厳しい現状ではありますが、「次代へつなぐ協同で『食』と『農』を永遠に」の基本方針のもと、第五次中期経営計画及び仙南地域農業振興計画(第五次営農Vプラン)の初年度として、年度末までの残された期間、引き続き「農業づくり」「組織づくり」「地域づくり」「JAづくり」の4づくり運動を柱とした事業活動・運営に取り組んでまいります。
皆様には、今後とも、なお一層のご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、ご健勝とご多幸をお祈りし、年頭のご挨拶と致します。
平成27年1月
みやぎ仙南農業協同組合
代表理事組合長 浅野 清